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  • 2019.08.28 Wednesday
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西野監督の力量不足こそ日本の敗戦に直結した

 「何が足らなかったのか?」、試合後のインタビューに自問自答する西野監督の姿がテレビ画面に映った。その瞬間、西野監督の監督としての能力こそが問われるべきだと感じた人は多かっただろう。それを最も象徴したプレーがアディショナルタイムも切れかかった時間帯で得たコーナーキックの場面だった。ディフェンスの要である吉田、昌子を自陣近くに留め置くべきだと感じたからだ。両チームには格段の身長差がある。大迫や吉田よりも10センチも高い相手に単純なクロスを上げても競り勝てる見込みはない。だとすれば、延長戦を見据えてリスクを最小限に抑えるべきだった。コーナーキックのキッカー・本田にはショートコーナーの指示を出さなければならなかった。この監督には世界レベルのトーナメントを勝ち抜く戦略性が欠けていた。

 それ以外でも、観戦中、西野監督の判断ミスではないかと感じた場面は数多くあった。ベルギーがフェライニ、シャドリを投入した場面では、先に日本選手を交代させるべきだった。体格的に劣後する日本選手に対する負荷は大きかった。そのずれが、ベルギーの得点に直結した。フェライニもシャドリも得点した。日本選手はスピード、高身長でフレッシュな彼らに対抗できなかった。

 日本側の交代要員のチョイスも疑問が残った。原口と柴崎を下げ、本田と山口蛍を投入したからだ。原口は多少傷んでいたにしても、豊富な運動量で攻守の要として機能していた。柴崎のキラーパスはベルギーがもっとも脅威に感じていたはずだ。本田の動きに往年の切れはない。山口蛍に至っては、ミスパス、ファウルが多く、世界レベルとは程遠い技量・判断力しかない。2−2で拮抗していたバランスが雪崩を打ってベルギーへ傾向いたのは当然だった。ベルギーに3点目を献上した場面、本田のごっつあんキックを手にしたGKティボー・クルトワから手渡しされたボールはピッチのど真ん中を一直線に日本のゴールマウθへ運ばれた。このとき、山口蛍はセンターラインで仁王立ちしていただけだった。昌子は山口の傍を駆け抜けディフェンスに向かった。シャドリのケアは山口がしなければならなかったはずだ。

 要するに、原口の消耗度が大きかったというのであれば、本田投入も理解できるが、大迫を武藤と交代させるべきだったということだ。大迫勇也のとりえは高さと前線でためをつくる技術である。しかし、どちらも世界では通用しない。ストライカーとしての決定力はもとよりない。不正確なトラップ、ミスパスの多さは群を抜いて多い。もちろん、前線で体を張る以上、相手ディフェンスのプレッシャーは尋常ではない。とはいえ、点取り屋としてのセンスのなさは随所に見られた。せっかく苦労してアタッキングサードまでボールを運んでも、あれだけ大迫の未熟で中途半端なプレーが続くと溜息しか出ない。どこが、「半端ない」のだろう。

 最後にやはりGK川島のパーフォーマンスの低さを上げなければならない。セネガル戦でマネにボール供給してしまったミスは仕方ないにしても、パンチングに往年の力強さがなくなっている。まるで相手選手へボールを供給しているようなものだ。他チームのGKと比較しても、能力の低さは目を覆うほどだ。ベルギー戦で川島が見せた「スーパー」セーブを称賛する向きもあるが、ワールドカップを勝ち抜いてきたGKであれば、それほど難しいことではないだろう。川島は先発メンバーからはずすべきだった。

 以上、観戦中、感じたことを列挙してみた。日本のメディアでは「大迫半端ない」、「ハリルホジッチを引き継ぎ短期間で日本チームを強くした(イケメンの)西野監督は素晴らしい」、「がんばれ、がんばれ」を連呼するだけだが、そうしたヨイショのオンパレードにうんざりしている視聴者も多いことだろう。ネットを検索すると、海外メディアで同様の指摘がなされていた。やはり、世界には見ている人はいるのだ。


結愛ちゃんは死んでいくしかなかった

 「ママ もうパパとママにいわれなくても しっかりとじぶんから きょうよりかもっと あしたはできるようにするから

もうおねがいゆるして ゆるしてください おねがいします

ほんとうにもうおなじことはしません ゆるして きのうぜんぜんできなかったことこれまでまいにちやってきたことをなおす

これまでどんだけあほみたいにあそんだか あそぶってあほみたいだからやめる もうぜったいぜったいやらないからね ぜったいやくそくします

もう あしたはぜったいやるんだぞとおもって いっしょうけんめいやる やるぞ」

 5歳の結愛ちゃんはこう書き残して天国へ旅立った。今年3月のことだ。目覚ましを自らセットし、毎朝午前4時に起床、街灯の光の下で体重測定、平仮名の練習が日課だった。継父に怒鳴られ、殴られ、蹴られ、軟禁状態で食事も満足に与えられず、厳冬期、ベランダに裸足のまま放置されたこともあった。あばら骨が浮き出るほどやせ、おむつを着けていた。栄養失調の末、自力で動けないほど衰弱していた結愛ちゃんは2月に暴行を受けたあとはほぼ寝たきり状態で、嘔吐を繰り返していた。最期は肺炎をこじらせ、細菌が全身に回り(敗血症)、中毒症状を起こし亡くなったという。免疫の要であるT細胞を活性化させる胸腺は同年代の5分の1にまで縮小していた。もちろん、病院にも行かせてもらえていない。さぞつらく苦しかっただろう。最期まで苦しみ抜いた5年間だったね。死は神様からの贈り物だった。もう苦しまなくてもいいよと天国から手を差し伸べたのだ。

継父の船戸雄大容疑者は、実子の弟が生まれ、性生活の邪魔になった結愛ちゃんに対する虐待はエスカレートしていった。前夫への嫉妬もあっただろう。異常ないじめ・暴力に拍車がかけられた。孤立無援の結愛ちゃんはどうしようもなかっただろう。5歳にして絶望の毎日を強いられていた。

 哺乳動物の子殺しは珍しいことではない。ハヌマンラングール(インドのサルの一種)のハーレムはオスザル一匹に多数のメスザルで構成されている。このハーレムが別のオスザルに乗っ取られると、すべての乳幼児ザルは殺される。京都大学の杉山幸丸によって初めて発見され、発表された。(1965年)他のサルにも同様の行動が確認されている。ツキノワグマも、オスが乳幼児を抱えたメスを襲い、交尾を迫る時、その子熊を殺す。メスは子どもがいると発情しない。そこで、オスは子どもを殺し、メスを発情させようとする。メス熊は必至に子熊を逃がそうとするが、性欲に猛り狂ったオスの衝動には太刀打ちできない。冬眠明け、初夏になり、発情期が訪れると繰り返される光景である。

 イギリスの動物行動学者リチャード・ドーキンスの『The Selfish Gene』(1976年、利己的遺伝子)という説によれば、自分の遺伝子を持たない連れ子を育てることに意味はない。遺伝子的には他人の子どもに愛情を注ぐようには設計されていないというのだ。

しかし、冒頭の「ママへのメッセージ」を読み、涙がこみ上げてくるのはどういうわけだろう。児相や警察が助けにならないことはわかっている。所詮、仕事と愛は両立しない。両親や祖父母など近親者に愛情がなければどうしようもないのだ。人間には利他主義という遺伝子もあるらしい。(幼いライオンを救った男性が数年ぶりに再会したときのライオンの反応に世界が涙した!https://www.youtube.com/watch?v=ErteG8PA2rw

 

 現代は弱肉強食社会である。ダーウィニズムが拡大解釈され、(最)適者(fittest)だけが生存を許される時代となった。ホッブズの説く「万人の万人による戦い」の下では、乳幼児といえども、与えられた環境の下、皆、独力で生き延びなければならないのだ。自己責任。口ではセイフティーネットが必要といいながら、福祉事務所も児童相談所も形骸化した制度に過ぎず、社会的弱者は切り捨てられる運命にある。結愛ちゃんに死ぬ以外の選択肢があっただろうか?

 日大アメフトの反則タックル問題も、内田正人監督らの圧倒的権力によって宮川選手はそれ以外の手段を選べなかった。嵌った選手たちはみな、監督らの暴力の前に行動の自由が阻害されていたのだ。自由意思など存在しなかった。内田正人や田中英壽日大理事長の背後には山口組系の弘道会が控えている。日大が新設した危機管理学部の名誉会長は安倍晋三である。日本には日大のほか、千葉科学大学と倉敷芸術科学大学に危機管理学部が新設されているが、両校とも安倍晋三の親友である加計孝太郎が運営している。

 マックス・ウェーバーは、「国家とは域内において正当な物理的暴力行使の独占を要求する共同体」だと指摘した。言い換えれば、国家権力を担う者たちだけが国民に暴力をふるうことができるということだ。戦前は天皇の名の下に、国家権力に反対する者はかたっぱしから検挙され拷問を受けた。現代も、民主主義の名をかたりながら、上意下達で、下へ下へと命令が下りて来る。矛盾は末端の最弱者で精算される。森友・加計問題では、自殺者も出ている。安倍政権は警察・検察・裁判所・国税庁という表の暴力装置と暴力団という裏の暴力装置に守られている。

 こうした「上意下達」の暴力構造が、フラクタルに日本社会に充満していることがわかる。学校のいじめ問題も同じだ。神戸市垂水区で起こった市立中学女子生徒の自殺をめぐり、市教育委員会の首席指導主事が学校側に隠蔽を指示していたことが物議を呼んでいる。いじめは生徒同士だけの問題ではない。学校、教職員、教育委員会、保護者、すべての関係者がいじめの温床となっている。当然、教師の間にもいじめがあるだろう。いじめのターゲットとされた弱者は、暴力を振るわれ、孤立無援状態に陥る。周囲は見て見ぬふりだ。

 小池都知事は、児相の職員を増員するように指示を出したらしいが、イタリアで精神病院を廃止させたバザーリアのような利他的な英雄が出てこないかぎり、ウソで塗り固められた建前社会の日本の腐敗は深まるばかりで出口は見えない。今の日本社会にいったい何人の結愛ちゃんがいるのだろうか?


Big Brotherが安倍晋三を見限るとき

 レストランの店内に♪No I would not give you false hope…と軽快なレゲエ調の曲が流されていた。ポール・サイモンのMother and Child Reunion。https://www.youtube.com/watch?v=VJmiIekAZXQ

目の前で愛犬が車にひかれて死んでしまった。Only a motion awayで、あの世のお母さんと再会するんだ。生きとし生けるもの、誰にでも死が訪れる。それも唐突に。死は時を選ばない。愛する妻もいつ旅立ってしまうかも知れない。ことあるごとに、脳裏を過る。人はこの不条理を受け入れ生き続けるほか道はない存在なのだ。悲しいけれど天国で愛する人と再会できることがせめてもの救いと考えるほかないんだから・・・と歌詞は繰り返す。

 

 露の世は 露の世ながら さりながら(一茶)

 

 森友学園の土地不正取得事件では、赤木氏(財務省近畿財務局)以外にも、財務省本省理財局・国有財産業務課係長だった青木隆氏も1月29日に自殺していた。そのほか、財務省の女性職員が自殺未遂していたことも判明したという。まともな人間であれば、悩まれるはずだ。安倍晋三らの虚偽発言との整合性を図るため、答弁書をいじり、文書も改竄しなければならなくなった。徹夜も厭わず、血眼になって矛盾点を洗い出し、でっち上げのストーリーを創作しなければならなかった。高級官僚からの上意下達で、末端が書き換える。その原稿を上司がチェックし、さらに上へとレビューの目を通す。これが国家公務員のやる仕事だろうか?

これだけの犠牲者を出しながら、張本人の安倍晋三は笑みを浮かべながら、妻の昭恵も自身もまったく関与していないことが明らかとなったと意味不明な国会答弁を行った。安倍晋三、今井尚哉、安倍昭恵、谷査恵子、田中一穂、迫田英典らの共謀犯罪であることは疑いの余地はないだろう。

 籠池氏は日本会議のメンバーとして、自ら運営する幼稚園で園児たちに教育勅語を暗唱させていた。安倍昭恵はそれに感銘を受け名誉校長に就任し、籠池氏の安倍晋三記念小学校新設のための土地取得に便宜を図った。この案件を財務省に取り次いだ人物が昭恵付き秘書官として経産省から出向していた谷査恵子氏である。(もちろん、安倍晋三宅では夫婦間の会話で出ただろう。今井が絡むことになる)その結果、籠池氏は、国有財産を異常な安値・条件で取得できた。加計学園問題でも、加計孝太郎を籠池氏に擬すればまったく同じ構図だ。森友、加計事件に限らない。安倍政権下、こうした不正がいくつもまかり通っていると推測される。

 本来であれば、疑獄事件として、とっくの昔に東京地検特捜部が動いていてもおかしくはない。安倍晋三・昭恵も司直の手によって取り調べを行えば容易に自白を引き出せるだろう。ところが、検察は動かない。国会審議も暖簾に腕押しで埒が明かない。国会の証人喚問も佐川氏は呼ぶことになりそうだが、私人だから昭恵は呼ばないという。安倍晋三はプライベートな会話で昭恵に真偽を質したところ、関与を否定したという抗弁をいけしゃあしゃあと国会で述べた。要するに、犯人に「やったの?」と訊いて「やってない」と答えたというのがその理由だという。それでも、メディアは追求しない。籠池氏夫妻は半年以上も収監されたまま。谷査恵子氏は在イタリア大使館付一等書記官としてローマへ栄転した。明らかに口封じのためとわかる。

 もっとも、佐川氏を国会に証人喚問しても、「捜査中のためお答えできない」、「刑事訴追の恐れがあるので、証言を控えさせていただく」、さらには「記憶にない」で押し通されること必定である。昭恵にはそのような才覚も度胸はないから、真実をしゃべってしまうかも知れない。だから、証人喚問に同意できないということは小学生でもわかる。

 10年前の2008年、水村美苗著「日本語が亡びるとき」が上梓された。英語が世界の標準語となれば、日本人としてのレーゾンデートルがなくなるという危機意識をあらわにしたものだった。しかし、当時から、すでに日本語は滅びていた。安倍政権下、日本語からロゴスがまったく剥奪されてしまっていることに気が付くだろう。安倍晋三が「真摯に、丁寧に」議論するというとき、焦点をぼかし、相手の追求をのらりくらりかわすことを意味する。集団的自衛権行使容認のための「戦争法制」を「平和安全法制」と呼び、「治安維持法」をテロ対策のための「特定秘密保護法」と命名した。低賃金で従業員を酷使するための「働かせ方改革」は、さも従業員側に主導権を持たすような「働き方改革」と呼称された。

 過去のブログでも引用したが、日本社会ではすでに「1984」(ジョージ・オーウェル)の世界が出現している。権力者が右といえば右へ、左といえば左へ、どちらでもOK。矛盾に気が付いても、それを当然のこととして受け入れる。(ダブルθィンク=二重思考)自分に降りかからないかぎり(Not in my backyard)すべて他人事として無関心だが、早晩、自分にもそういう不幸が訪れると考えている。四六時中、監視されている。そのことも理解している。権力者に楯突くとろくなことがないと了解している。常に相手の顔色を窺いながら、空気を読みながら出る杭にならないように密告・裏切りにも注意しながら慎重に日常生活を送る。そうした社会では、言語も変容する。Newspeakでは言葉の定義も変わる。つまり、すべてが当局(Big Brother)が管理しやすい仕様へと刷新されている。

 それでは、日本におけるBig Brotherとはだれなのだろうか?言い換えれば、本当の主権者は誰なのか?もちろん、「主権在民」=国民主権ではない。国民の一部が選挙権を行使して国会議員など政治家を選んでいるが、その国民の意思が政治に反映されているだろうか?公約・マニフェスト破りは日常茶飯事である。政治家は利権代表に過ぎない。そこには様々な利権が交錯する。議論を通じて解決などできないことは国会の審議を傍聴すれば容易にわかる。法案や予算案の中身を詳細に検討するよりも、政治家のスキャンダルに大半の時間を費やしている。なによりも、政治家も国民も法案の中身を理解していない。TPP、特定秘密保護法のように、はじめに結論ありきで、国民に理解させないように、答弁をはぐらかし、「民主主義では多数決がルールだから」と数の力で可決していく。TPP法案のように、国会で答弁させないように、交渉責任者の甘利大臣のスキャンダルを(意図的にリーク)利用して、彼に閣僚を辞任させ、入院させたぐらいだ。国民も法案の細かな内容にアテンションすることが面倒だと考えている。「専門家」が解説してくれると思っている。だが、その「専門家」が雇われ「御用解説者」だとすると、国民に不利となることは知らされることはない。すでに郵政民営化、GPIF、日銀量的緩和、原発、オスプレイ、イージス・アショア、タミフル、HPVワクチン、オプジーボ、派遣法、保険など、ありとあらゆる分野で国民は知る権利を侵食されている。つまり、民主主義とはいえない事態となって久しい。そもそも、民主主義の担い手として国民にその能力と自覚があるのだろうか。主権在民とはノミナルなものに過ぎない。Democracyの日本語訳なのだが、ギリシアに端を発する政体であり、「主義」と訳出した明治期の西周らは間違っていた。本来のDemocracyであれば、陶片追放など、縁故主義に陥った為政者を追放する制度も取り入れる必要がある。現在の安倍政権下、山口県出身者が多数縁故採用されている。あるいは日本会議のメンバーらに要職が独占されている実態を思い出して欲しい。

 戦後日本の主権者はアメリカ・イスラエルの軍産複合体であり、それらを背後で操縦する投資家グループである。安倍晋三がいう「戦後レジーム」とは只管アメリカの命を受けて手足となって動く日本人組織を核とする体制を指す。吉田茂も岸信介も正力松太郎も田中耕太郎も宮澤俊義もそうだ。あるいは丸山真男も司馬遼太郎もその構成員だった。当然のことだ。占領時代、アメリカは従順な日本人だけを登用した。マッカーサーに異論を唱えることなどできなかった。(アメリカにとって邪魔者は消された。)しかし、マッカーサー後も、アメリカの軍産複合体は様々なチャネルで日本を支配し続けている。サンフランシスコ講和条約の正本に日本語がないことも理解できるだろう。教科書的には、この講和条約で「日本が国際社会の仲間入りを果たした」ことになっているが、正本は英語、仏語、スペイン語だけである。すべてアメリカが用意した。講和会議のあと、アメリカは吉田茂を一人別室に連れて行き、日米安保条約に調印させた。また、55年体制とは、左翼の台頭を懸念したアメリカが保守同士を合同させ、自由民主党を発足させた体制のこと。自民党こそ、アメリカの傀儡として存続するほかない政党なのだ。(日本国憲法は、マッカーサーが遺した負の遺産であるから改正しなければならない。もちろん、自衛隊が軍隊として戦闘行為できるような仕様に変更せねばならないとされている。選挙権を18歳に引き下げたのも、自衛隊員=兵士としてリクルートするためである。近い将来、必ず徴兵制へ移行する。)

 GHQ占領統治時代から、WGIP(自虐史観植え付け工作)によって日本人の心理はコントロール(「真相はかうだ」、マスコミ・私信検閲、歴史教科書検定)されていたが、現在もテレビ、新聞、書籍など様々な媒体で日本人はマインドコントロールされ続けている。前文科省事務次官前川喜平氏の中学校講演の模様が詳細にチェックされたが、政権に不利な動きをすれば特定秘密保護法違反など冤罪をでっち上げ、しょっ引こうという動きだ。自民党の池田佳隆衆議院議員(愛知県)の要請に基づくらしいが、自民党中枢の承認を受けての話だろう。(決裁文書はない)

 さて、日本の真の主権者はアメリカの軍産複合体であるが、その代理人こそCSISという組織である。CSISは現在の安倍政権をどのように評価しているのだろうか?たしかに、安倍晋三はなんでも唯々諾々と指示に従ってきた。TPP、特定秘密保護法案、安保法制、カジノ法案、5兆円を超える防衛予算(イージス・アショア)など、100%の満額回答してきた。だが、安倍個人・取り巻きの私利私欲を満足するため、日本国民の公益と相反する施策を容認してしまうと、自民党への信頼が失われ、55年体制が揺らぐ。つまり、先のブログでも書いたように、アメリカにとって安倍晋三の賞味期限は切れている。自民党政権のサステナビリティが問題となってきたからだ。だからこそ、朝日に文書改竄をリークさせ、安倍晋三を退陣に追い込もうとしているのだ。と同時に、小泉純一郎をマスコミに登場させ、「即時原発撤廃」を叫ばせている。だが、本心ではあるまい。原発に対する懸念する声が絶えない中、人気をboostするためのガス抜きである。加えて、小泉進次郎政権への布石を打ったのだ。日本で原発を廃止することができない理由は、GE、ウエスチングハウスへのロイヤルティの支払いと、原発燃料のウラン鉱石の長期輸入義務があるからだ。このウランはアメリカの商社経由でロシアから日本へ送られる。もちろん、今日、アメリカに莫大な粗利が落ちている。この利権をアメリカが手放すはずがない。


善人だけが早死にする

40年前、Billy Joelのalbum, “The Stranger”に”Only the good die young”という曲が入っていた。https://www.youtube.com/watch?v=zhjNm20XbXw:敬虔なカソリック家庭に育つ少女(Virginia)に処女(virgin)なんか守ってないで僕と「いいこと」しようよと呼びかける内容に、カソリック教会から激しい抗議を受けた。曲のタイトルは「善人だけが早死にする(人生は短い、固いコト言わないで楽しいコトしようよ)」。

 3月7日、森友学園の国有地売却問題を巡り、払い下げの価格交渉で汚れ役を一身に背負わされていた財務省近畿財務局、池田靖統括官の直属の部下、赤木俊夫・金融監督第三課上席国有財産管理官(54歳)が遺書を残して自殺した。昨年後年から休みがちで大阪地検の取り調べ後のことだったという。2016年6月、近畿財務局が国交省大阪航空局に通知した際の決済文書の「本件の特殊性に鑑み」とあった文言のほか、他の決済文書の「学園に価格提示を行う」との記載など300箇所を削除もしくは改竄した責任を負わされたようだ。本件に関しては、2017年3月、8億円値引きの根拠とされる工事(地下埋設ゴミの撤去)を担当した田中造園土木(藤原工業の下請け)の社長だった秋山肇氏が突然変死している。毎日新聞の取材に答えて「国に掘り起こす必要はないと指示された」と証言した記事が6日夕刊に掲載され、翌7日夜に死亡した。警察発表は「自殺」だが、近親者は「心臓発作」が死因だと主張している。

 改竄文書から安倍晋三、平沼赳夫、麻生太郎ら政治家・日本会議メンバーの名前が消されている。中でも、安倍昭恵の関与を明示していた箇所はすべて削除されている。容易に推察できることだが、「安倍晋三案件」という特殊プロジェクトを推進するため、政治家・官僚が口裏を合わせ、すべて内密にコトを進めようと画策したが、末端で綻びが露呈したということだ。官僚の人事権を掌握している官邸が、安倍晋三の靴底を舐めてまで保身・出世を優先するさもしい官僚を論功行賞という疑似餌で操った果てに、矛盾の処理が末端へ及んだということだろう。情報開示(ディスクロージャー)、アカウンタビリティなどというグローバリゼーションに必須の価値は悉く蔑ろにされ、ウソにウソを重ねた佐川宣寿のつけは、赤木氏らの命で払わされたわけだ。佐川本人は、懲戒処分(減給20%3ヶ月)の上、依願退官が認められ、「ご苦労さん」とお役御免となった。ほとぼりが冷めた頃、おいしい天下り先が用意されることだろう。

 「くれぐれも『安倍』の痕跡を残さないように」とできるだけ口頭で暗号・符牒を使い、文書では明示しないように進められた「安倍晋三記念小学校」建築計画は、あまりに原理原則・慣例を逸脱していた。稟議の際、『安倍』など有力政治家が絡む特殊案件であることを示唆することなしには、決済できたはずもない。ところが、リークされ、政治問題化された。そうなると、なぜ、そのような文書を残したのか、あれほど内密に証拠を残すなと言っただろうと上司に詰め寄られただろう。周囲は見て見ぬふり。四面楚歌の中、赤木氏は進退窮まり自害された。当時の近畿財務局長・武内良樹は知らんぷりし、理財局次長の富山一成は言質を取られぬように能面を貫いている。

 安倍晋三、麻生太郎は、本人の能力だけからいえば、到底エリートではない。岸信介、吉田茂という戦後政界の重鎮の末裔に過ぎない。彼らが発する言葉にはロゴスがない。官僚作文を棒読みする、その場しのぎの空疎な日本語が右から左へ流されるだけである。まともに漢字も読めない。そうした低レベルの無教養人間に東大卒の高級官僚たちが額づき媚びを売っている。麻生太郎に「佐川が、佐川が」と詰め腹を切らされ、辞任を余儀なくされた佐川宣寿の般若のような情けない相貌は森友・加計問題という疑獄事件を振り返る度にメディアに取り上げられることになるだろう。まさに恥辱の歴史となっているのだ。

 政治・疑獄事件に際し、末端の人々は簡単に姿を消される。1976年、ロッキード事件でも、日経新聞の高松康雄記者が変死し、児玉誉士夫の通訳だった福田太郎氏、田中角栄の運転手・笠原正則氏が不審死した。1988年、リクルート事件でも、竹下首相の秘書・青木伊平氏が自殺した。1987年5月、朝日新聞阪神支局(兵庫県西宮市)襲撃事件で殺害された小尻知博記者も追っていた(潜在的)疑獄事件(赤報隊は見せかけだろう)との関連が疑われる。

戦後政治は、ウソで塗り固められている。イラクや南スーダンに派遣され、その後自殺したとされる60名を超える自衛隊員も戦闘行為で命を落とした可能性が高い。当時、稲田朋美防衛相が「戦闘行為」ではなく「武力衝突」だと言い換え、憲法9条に抵触しないと強弁したが、日本語が壊されていることに気付いた国民は少ない。このときも、その模様を記録した「日誌」の有無、破棄したかどうかが議論された。こうした不毛な議論に終始する日本、それを許している日本人、その代表こそ安倍晋三にほかならない。過去のブログで、今の日本はアヘン戦争当時の清よりも劣化していると述べた。今回の森友加計疑獄事件も、背後で蠢く組織に注意しなければ、「悪い」官僚・「悪い」政治家を排除するだけで終わってしまうだろう。善人だけが詰め腹を切らされる世の中で本当にいいのだろうか?


待ったなしとなった憲法9条改正

 22日に実施された衆院議員選挙は大方の予想通り自民党の圧勝だった。安倍晋三の勝利だ。北朝鮮危機を奇貨として、国民の不安を煽り、日米安保の重要性を最大限強調したうえで解散。ライバル民進党のエース山尾志桜里の不倫スキャンダルを週刊文春に暴露させ、敵失の中、焦った前原誠司を小池百合子の元へ走らせ、小池の「排除」発言をとらえ、希望どころか「鬼謀の党」を印象付けさせた。森友・加計という自身のスキャンダルについては、「愚直に、真摯に説明責任を果たしていく」と繰り返すだけで、あたかも不問に付されたかのごとく振る舞った。安倍語録では現実の「傲慢さ」は、いとも簡単に言葉だけの「謙虚さ」に変身する。

 安倍政権はGPIF資金や日銀を使って株高に導いている。一見、雇用は改善されているように見える。これも東京オリンピック招致に成功した効果だ。安倍政権は具体的な成果を数字を挙げて訴えた。18歳以上の若者層の多くは自民党に投票した。無理もない。有権者の多くが、そうした仕掛けに幻惑され本当の姿が見えなくなってしまっているからだ。少し考えればわかることだが、景気が回復しているのなら、どうして企業は内部留保を取り崩して投資を再開しないのか?どうしてゼロ・マイナス金利のままなのか?消費が上向かないのはなぜか?株高はタコが足を食べているに過ぎない。将来、年金資産は払底する。

 前原は「希望の党」との合流について民進党議員総会を「自分に一任させてくれ」という言葉で締めくくった。野田政権下、紛糾した民主党のTPPプロジェクト会議も「一任させてくれ」で強引に打ち切った。前原誠司という政治家はCSISのエージェントである。CSISが民主党・民進党に送り込んだスパイであると以前ブログで指摘した。その前原らの反乱で鳩山・小沢が画策した戦後政治の変革はとん挫した。中国・北朝鮮の脅威を煽り、集団的自衛権をスムーズに行使できるように憲法を改正するという前原の主張は安倍・小池と同じだ。小池・前原らに第二自民党をつくらせ、第一自民党との二大政党制を敷くというのが、CSISのアイディアである。間違っても日米安保を基軸とする戦後レジームの見直しはさせない。小池新党は第一自民党がぐらついたときの保険政党としようとしたのだ。

 小池百合子の「排除」発言はある意味当然だった。民進党の衆議院議員全員を受け入れれば、間違いなく「野合」と批判されただろう。この「排除」をメディアを通じて最大限悪意に解釈し、希望の党のイメージを毀損させた安倍一派の手腕は秀逸だった。結果として、前原は、偽メール事件で政界から葬り去られた故永田寿康氏と同じ役回りを演じさせられることになった。

 安倍晋三は解散を決断する直前、外遊の途中、アメリカに寄った。森友・加計問題で支持率が急落したとき、CSIS(ヘンリー・キッシンジャー、マイケル・グリーン)は政権のサステナビリティに疑問を抱いたのだろう。衆院の3分の2を確保していながらもたもたして憲法改正ができない。だとすれば、小池・第二自民党に政権を荷わせて突破させようと考えた。文春砲を使って安倍政権に揺さぶりをかけた。CSISの信頼を取り戻すために安倍は選挙で過半数を獲得するほか選択肢はなかったということだ。今回の衆院選の結果、安倍政権は3分の2を維持した。ということは、憲法改正はまったなしである。安倍晋三の顔が浮かれていなかった理由は、ここにある。速やかに憲法改正しなければCSISに無能の烙印を押されるからだ。明日にでも憲法改正の国会決議はできる。問題は国民投票である。国民の前では、今から「謙虚」さをアピールしておく必要がある。ターゲットは若者だが、この層はレトリック次第でどうにでもなる。

 昨夜、フジテレビで坂上忍をMCに教育問題を主題にした番組を放送していた。泉谷しげる、武田鉄矢、養老孟司ら文化芸能人が出演していた。その中で、日本の相対的貧困率は高く、7人に1人が貧困の時代となっているため、貧乏人の子供は高等教育を受ける機会を奪われているとし、現在、高齢者に支給されている55兆円の社会保障費を減額し子供の教育費(現在7兆円しかない)へ再配分せよと主張していた。貧困家庭の世帯年収は平均125万円しかないからだという。しかも、高齢者に処方される薬剤のうち残薬が500億円もある。高齢者は安易に病院に行かないようにするべき、とも主張していた。さらには、1千兆円もある預貯金残高の大半は高齢者が保有している。預貯金に資産課税(つまり、預貯金に1%税金を課する)するべきとも。こうした提案にスタジオで番組に参加していた中高生・保護者らの7割が賛成の意思表示をした。泉谷しげる・武田鉄矢・養老孟司らはこぞって賛成だった。

 この番組の主張はまさに安倍晋三の政策に沿う内容だ。増大する高齢者に対する社会保障費を削減し、預貯金課税の導入も視野に入れている。実際、高齢者の健康保険料は引き上げられ、医療費負担も1割から3割に増やされる。新たに介護保険料も課される。年金給付も減らされ続けている。番組では、高齢者をジジババと呼び、あたかもジジババが子供を犠牲にして社会保障費を独り占めしているかのような印象を与えるものだった。ジジババは子供らの敵だといわんばかりの印象操作に終始した。

 子どもたちに誤解してほしくないのは、高齢者に対する社会保障費の大半は年金給付に充てられる。厚生年金の場合、平均給付額は年間180万円程度である。高齢者は、これで生活しなければならない。たしかに相対的貧困の世帯収入125万円よりは多い。だから、泉谷や武田は高齢者も働けともいう。昔の老人は逞しく高齢になっても働いていたと。しかし、現在、ふつうの老人の働き口は極めて少ない。加えて、年金以外の所得があると所得税が増えると同時に年金給付額は減らされる。預貯金を取り崩して生活費に充てているのが実態なのだ。加齢とともに持病は増える。医療費の支出は増えていくほかない。そもそも薬の過剰処方、残薬の問題は、医者側の問題ではないか。そもそも安倍政権は、社会保障費に充当するとして消費税増税を断行したのではなかったのか?駐留米軍への思いやり予算は青天井に近い。史上最高となった5兆円超の防衛費予算こそ問題ではないか。

 いうまでもなく、フジテレビは安倍政権応援団であるが、このような番組に埋め込まれた洗脳装置は極めて巧妙で未熟な視聴者・子供たちは容易に自民党支持者となるだろう。こうした番組で、病気がちな高齢者や障碍者は社会の邪魔ものであり、排除すべきものという優生思想が再生産され続けていく。同時に、社会は知らず知らずのうちにますます暴力的になっていく。社会を分断し、内部対立を煽り、宗主国への反感エネルギーを中和化する。これこそ、イギリスのインド統治、スペインのメキシコ統治など欧米による植民地経営の方程式である。CSISを通じた日本人コントロールもまさにこの方程式を踏襲するものだろう。安倍、小池、前原らは所詮、駒に過ぎない。


アメリカの操り人形「日本」と衆議院選挙

 駅前は黒山の人だかりだった。人垣の奥で美声が響く。声の主は小泉進次郎だ。冴えない自民党候補者の応援演説。人込みを足早に通り抜けた。聞いても仕方がないからだ。彼のコトバに意味はない。

「国民の命と財産を守るため」に、北朝鮮に経済制裁圧力をかけ続けるのか?76年前、当時の日本は石油禁輸など圧力をかけ続けられた結果、開戦の火ぶたを切らざるをえなくなった。最後通牒となったハル・ノートの起草者ハリー・ホワイトは武器貸与法案作成にも参画した人物である。F.D.ルーズヴェルト大統領(FDR)の側近アルジャー・ヒスとともにソ連のスパイだった。(ヴェノナ文書)ただし、当時のソ連は連合国側の一員であり、枢軸国のナチスドイツの侵略によって多大な被害を被っていた。第二次世界大戦で2千7百万人もの犠牲者を出した最大の被害国である。(日本人犠牲者は3百10万人、アメリカは40万人だが、太平洋戦争に限定すると18万人)ヤルタ会談などでスターリンに対日参戦を強く促したFDRも親ソ派だった。(スターリンに日ソ不可侵条約破棄を迫ったのはFDR)昭和16年、「アメリカ=国際社会=連合軍=国際連合(United Nations)」は日本に満州から出ていけと圧力をかけた。日清、日露戦争を経て、多大な犠牲を払い、多大な投資を行い開拓し、溥儀を擁して満州国という民族自決の体裁まで整えた日本の生命線を放棄しろと迫った。極東において、ソ連の脅威となっていた、日本の国力を減ずるためだった。アメリカは、もちろん、日本が窮鼠猫を噛む行動に出る可能性が高いと踏んでいた。アメリカは日本の外務省のパープル暗号、海軍のJN-25など解読を済ませ、真珠湾奇襲攻撃(ニイタカヤマノボレ)や宣戦布告も事前に掌握していたからだ。ドイツのエニグマの解読にはチューリング・マシーンの貢献が多大だったといわれるが、座礁したU-ボートからコード・ブックを回収するまで解読不能だった。日本の外務省、陸軍、海軍が使用した暗号解読には、ルース・ベネディクト(Ruth Benedict)著「菊と刀」にも示唆されているが、外務省など日本人スパイがかかわっていた可能性が高い。

 さて、日本の民主主義はマッカーサーによって導入された。日本敗戦後、本来、「連合国」の分捕り合戦となるべき「日本」は、トルーマン―マッカーサー・ラインの狡猾な策略によって、極東委員会を有名無実化し、マッカーサー・GHQ独裁という日本占領統治を可能にした。マッカーサーは極東委員会が組成されるまえに、日本国憲法を制定させ、外形的に法治国家としての体裁を整え、天皇制という上意下達の社会構造の上位に自らを「神」として位置づけさせた。戦後史は、「吉田茂首相は・・・」などと日本人を主語として記述されているが、日本の首相などGHQの操り人形に過ぎない。P.C.ブルームが初代CIA東京支局長とされているが、CIAはもちろん、G2、GS、CISなど様々なセクションが日本人社会にスパイ網を張り巡らせ、反米・純粋なナショナリストを根こそぎ抹殺した。その手足となったのが、旧日本軍将校たちである。河辺機関、有末機関、辰巳機関、服部機関、辻機関など、戦犯→処刑を免れるために、暗殺でもなんでも手掛けた。児玉誉士夫などともつながり密輸で財を成した。

 マッカーサーがとくに注力したのは、日本人の精神性をブツ切りにすることだった。このため、情報の検閲と焚書を断行した。日本国憲法を制定したマッカーサー自ら「国民の知る権利」を蹂躙していたのだ。だが、もっと重要なことは、その手足となって働いた日本人の知識層の存在である。新聞、ラジオ、郵便物など検閲の最前線を担当したのは大学教授たちだった。その数1万人ともいう。そうして、戦前日本を否定する学説のみを流布させた。その代表が丸山真男である。戦後、同盟通信社の中屋健弌にGHQ式「太平洋戦争史」を翻訳させると、中屋に東大教授のステイタスを与え、「東大」の権威をもって、アメリカ式「日本の歴史」を日本の子供たちの頭に焼き付けた。そして、このプロトコルに反する教科書は検定ではねさせた。この歴史教科書検定制度は連綿と続けられ、現在に至る。

 教科書的には、1952年4月28日発効したサンフランシスコ講和条約で日本は独立を回復したことになっているが、実態は現在も占領政策が継続されている。そのカギは講和条約11条にある。マッカーサーらの占領政策期間中行われた婦女暴行・窃盗・暗殺など謀略を不問に付すこと、密約の継続が求められている。日本側は丸のみにするしかなかった。その結果、アメリカが構築した様々な制度にぶら下がった日本人たち及び日米関係がそのまま温存されることになった。

 第二次世界大戦後、ソ連・中国など共産主義勢力の台頭は、西側陣営と朝鮮戦争で力対力の決戦を余儀なくされた。アメリカはマッカーシズムなど共産勢力の排除に向かった。日本を反共防波堤と位置づけ、日本に警察予備隊→保安隊→自衛隊という軍事組織を作らせたのは、アメリカに外ならない。これを「逆コース」という。それまで、農地解放や労働組合の組織化など、社会民主的な改革を行ってきたマッカーサーに退陣を迫ったのがトルーマンだった。憲法9条をつくったマッカーサーの意図は、日本人に未来永劫歯向かわせない、そのために武力を持たせない、というものだった。ところが、水爆も手にもった共産主義勢力が日本に上陸する可能性も出てきてしまった。そこで、それまでのGHQ政策を逆回転させはじめたのだ。まさに老兵マッカーサーは消え去るのみだった。

 さて、警察予備隊創設に際して、アメリカ軍はそれまで保持していた中古の武器を日本に購入させ、アメリカ式の訓練を施した。このとき、復員後、職にあぶれていた旧日本兵らの雇用先が見つかった。将校らはこぞってアメリカ軍のために日本兵をリクルートした。

 憲法9条「戦争放棄」条項があるにもかかわらず何故、自衛隊が存在するのか?なぜ、集団的自衛権行使が必要となったのか?すべて、アメリカから強く要求されたからである。アメリカという「暴力装置」はサンフランシスコ講和条約以降も日本に据えられたまま、日米地位協定でいつでもどこでも米軍の意のまま日本の国土を接収できるのである。横田ラプコンをはじめ、日本の上空もアメリカ軍の意のままであり、かつてアメリカ国内黒人密集地域にしたように日本上空でもヘリコプターから放射性物質を散布することもできる。たまたま広島で米軍戦闘機が赤外線ホーミングミサイルをご誘導させるフレアを発射する訓練が確認されているが、米軍はなんでもできるのである。アメリカ国内では住宅地上空の低空飛行は禁止されているが、日本では一切お構いなし。沖縄の赤江でヘリが墜落したが、かつて赤江の住民を仮想ベトナム人とし、四方から機銃を向けた訓練を実施していた。

 普天間基地移転問題も嘘で塗り固められている。一部海兵隊員をグアムへ移動させるからといって、日本が経費を肩代わりすることになったが、その数は大幅に水増しされている。しかも、グアムに新たに軍用道路をつくる必要があるとしてその費用も日本国に支弁させようとしているが、実際にはそのような計画はないことがわかっている。

 

 要するに、日本はアメリカに占領されたままなのだが、その片棒を担いでいる日本側の組織・ネットワークが固く維持されているために日本国民は自らがオレオレ詐欺に遭っていることを自覚できていないのだ。森友の籠池氏、加計氏など安倍晋三個人の取り巻きはもちろんのことだが、外務省を中心とする官僚組織、テレビ・新聞、メディアを背後で操っている電通などと、警察・検察・裁判所などが一体となって堅牢なネットワークを成り立たせている。

 東芝の元社長西室泰三氏が亡くなったが、彼の経歴を見るとアメリカ・官僚の手先となって働いたことがわかる。ウエスチングハウス、ウエスタンデジタルなどとの取引を仕切り、東芝に1兆円以上の損失をもたらしたのも、東芝に院政を敷き「チャレンジ」と呼ばれる無理な「改善運動」を強要し、その結果を粉飾させたのも、安倍政権下、郵政民営化委員長から日本郵政初代社長に就任し、豪州の物流会社トール・ホールディングス買収を独断で決定し、4000億円の巨額損失を与えたのも、この人物だった。アメリカ・官僚は、彼の出世欲を利用して、買収をもちかけた。この構図は、三菱、日立にもあてはまる。原発・軍需産業は、アメリカ(イギリス)政府と深い関係がある。イギリスで日立の原発建設のために邦銀などが融資を強要されているが、結局、日本政府が2兆円保証をすることになった。(最後は税金で賄うことになる)これがなければ、日立の原発ビジネスも東芝同様危ない。安倍政権では、武器輸出三原則も、「防衛装備品移転」と看板が挿げ替えられ、いとも簡単に三菱などの軍需産業が息を吹き返している。東芝の命脈はこれに頼るほかないだろう。随意契約で実質補助金を与えることができるからだ。

 読売・産経・日経などは100%アメリカの支配下にあるが、朝日・毎日などもゴマすりに徹している。公私にわたる「暴力装置」が社会に縦横に配されている「戦後日本」の実態は知れば知るほど、北朝鮮並みだと言わざるを得ない。

 日米安保条約で日本が守られているなら、北朝鮮に拉致された「日本人」奪還に何故、アメリカは力を貸さないのだろうか?消費税増税が増大する社会保障費を賄うためであったなら、何故、毎年毎年、健康保険料も年金保険料も引き上げられなければならないのだろうか?しかも、高齢者の負担率も上がっている。無職の高齢者に今年から、介護保険料(年額約10万円)を支払わせるのはどうしてか?安倍晋三は、2%引き上げが決まっている消費税増税5兆円を国債償還に充てるのではなく、子育て世代・教育の無償化に充てると言い出した。あれ?社会保障費に充当するのではなかったのか?来年度の防衛予算5兆円は史上最高額である。アメリカの言い値で、中古オスプレイ、イージス・アショアを購入するという。あれだけ北朝鮮を煽り、北朝鮮に日本の原発を狙うと言わさせた成果なのだろう。イラク戦争でPAC2の的中率は9%。PAC3、イージス・アショアの的中率はいかほどなのか?

 安倍政権になって、情報開示は皆無に等しい。「ない」、「破棄した」で国民は満足しているのだろうか?国会の冒頭解散が可能なのも、衆議院で3分の2以上の絶対多数を確保しているからだ。国会でまともな質疑応答をする必要がない。野党と拮抗していれば、安倍昭恵夫人も加計孝太郎氏も証人喚問できるはずだ。

 


種子・原発ビジネス、軍需でもアメリカに貢ぎ続けるだけの日本。

  最寄り駅への道端、アスファルトの切れ目に薄茶に変色し立ち枯れした雑草が並んでいる異様な場所がある。数か月前にテレビで流されていた、ラウンドアップ・マックスロードAL(販売:日産化学工業)のCMが目に浮かんだ。家庭用除草剤である。当時、行きつけのホームセンターでは、販促キャンペーン中だった。ところが、2017年6月26日、米国カリフォルニア州環境保健有害性評価局(OEHHA)が、州で定める「プロポジション65」(1986年安全飲料水及び有害物質施行法に基づく)の発がん性物質リストにラウンドアップ・マックスロード®の有効成分「グリホサート」を加えると発表したあと、しばらくしてこのCMは消えた。

ラウンドアップはモンサントが開発した除草剤(「非選択性」茎葉処理剤:植物に必要なアミノ酸をつくる「シキミ酸合成経路」という代謝経路)を阻害する)であり、ラウンドアップ・レディーと冠された、遺伝子組み換え農作物(小麦、トウモロコシ、大豆など)と抱き合わせで販売・使用されている。たとえば、ラウンドアップ・レディー大豆は、除草剤ラウンドアップを散布されても枯れないように遺伝子組み換えされている。広大な農地で単一栽培するために、遺伝子組み換えした農作物の種子を不耕起のまま飛行機で空中散布すると同時に除草剤ラウンドアップも散布する。雑草は生えてこないが、ラウンドアップ耐性が付与されたGM(遺伝子組み換え)農作物の生育には支障がない。GM農作物の中には害虫駆除物質も産生するように改変されてもいるものもある。(種子をネオニコチノイド系殺虫液に浸してから播種することもある)日本での販売は住友化学や日産化学が行っている。

もともと、モンサントという会社は第二次世界大戦中、化学兵器の開発に携わり、ヴィエトナム戦争で使用された枯葉剤(エージェント・オレンジ)の製造元だった。当時、枯葉剤に接触したヴィエトナム人はもちろん、米兵らは神経毒性、発がん性、繁殖能に対する影響、催奇形性及び遺伝毒性に蝕まれ、重篤な症状を呈することが多かった。下半身がつながった結合双生児ベトちゃん・ドクちゃんは、一例に過ぎない。

  ラウンドアップ+遺伝子組み換え農作物(GMO)の危険性については、これまで世界各国の研究者が警鐘を鳴らしてきた。ところが、そうした研究者はバッシングを受け、勤め先の大学、公的機関などから追い出され、生活の糧を失うことになるのが常である。とくに、アメリカ国内では、モンサントに異論を唱える学者は絶滅したといっていいが、ヨーロッパでは様相は異なる。2012年9月、フランス、カーン大学のセラリーニ教授らの研究チームが、2年間にわたってラウンドアップ・レディーGMトウモロコシ(NK603)を200匹のねずみに与えた実験結果「Long term toxicity of a Roundup herbicide and a Roundup-tolerant genetically modified maize」が「Food and Chemical Toxicology」(FCT)に発表された。実験群の雌ラットの5割〜8割には若くして大きな腫瘍ができ、対照群の3割とは大きな差が認められた。雄ラットでは腎臓と肝臓に障害が起きる確率が有意に高かったという。ところが、11月になって、この学術誌の発行元Elsevier社は、この論文の取り下げを発表(http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0278691512005637)したが、2014年6月、the journal Environmental Sciences Europeに再掲された。数々の批判に対して、そもそも、初稿時に3人のピア・レヴュー(査読)を経たうえでFCTに掲載されたはずだというのである。この実験を実施するにあたり、セラリーニ教授らはNK603の調達に苦労し、実験場所も秘匿しなければならないほど、モンサント側からの圧力がひどかったと述べている。日本でも、セラリーニで検索すると、バッシング記事がてんこもりで出て来る。その論拠は、英米圏のマスコミ(News Week、Forbs)が伝えた内容を翻訳しただけのものである。日本にも、こうした流れに勇気をもって懸念を示す医師もいる。(http://robust-health.jp/article/cat29/mohnishi/000494.php

  しかし、2016年7月、内閣府食品安全委員会は、グリホサートには、「神経毒性、発がん性、繁殖能に対する影響、催奇形性及び遺伝毒性は認められなかった」とする意見書を出した。これは、国際がん研究機関(IARC)が2015年3月に除草剤グリホサートがグループ2A「probably carcinogenic to humans(おそらく、ヒトに対して発がん性がある)」に分類したことに対抗して、2016年5月、FAO/WHO合同残留農薬専門家会議(JMPR)が「食を通じてグリホサートがヒトに対して発がん性のリスクとなるとは考えにくい」と発表し、混乱がみられたためだ。要するに、IARCによれば、グリホサートは人に対してがんを誘発する物質であるが、JMPRは、農薬としてのグリホサートが人体にどの程度残留し、発がんに結びつくかは別問題だというのである。だが、ラウンドアップ耐性雑草が出現し、この除草剤の効き目は薄れてきている。農家では、散布量(dose)を大幅に増やさなければならなくなってきている現状に照らせば、苦しい言い訳に過ぎない。すでに中南米やアフリカで農民の健康被害が問題となっているからだ。

ひとつ確かなことは、グリホサート+GMOのリスクに関して、世界は真っ二つに割れているが、モンサント側はカネと政治の力?で政治・行政・アカデミーを牛耳っているという事実である。

  もとより、安倍政権はモンサントなどアメリカのエスタブリッシュメントのいいなりである。内閣府食品安全委員会という「独立」第三者機関を装ってグリホサートの安全性にお墨付きを与えたのは至極当然の成り行きだった。モンサントの背後には、ビル・ゲイツ&ミランダ財団の影が見え隠れしているからだ。

 過日、テレビでノルウェーにある種子貯蔵庫が紹介されていた。将来訪れるかもしれない植物絶滅に備えて、世界中の種子標本を、北極点近くのノルウェー、スピッツベルゲン島にある『スヴァールバル世界種子貯蔵庫』で保管しようというプロジェクトのことだ。2008年1月から開始され、100カ国以上から10,000種を超える種子標本が集められ。保存されている。ビル・ゲイツ&ミランダ財団とモンサント、シンジェンタなどが出資しているという。テレビのコメンテーターは、「素晴らしいプロジェクト。いろいろなプロジェクトにカネを出しているビル・ゲイツは素晴らしい」と称賛した。しかし、モンサントは一方で、世界中の植物のゲノムを解析し、特許登録している。そして、ゲノム編集したGMOで世界の農産物を独占しようとしている。その結果、原種は絶滅の危機に瀕している。だからこそ、原種を保存する必要があるのだが、同時に種子ビジネスも独占しようとしている。つまり、これからは、種子はモンサントらが独占販売することになる。そればかりではない。本当の自然は消失し、地球上で繁茂するのはGMOだけになるということだ。そうなると、昆虫の色相も変わる。レイチェル・カーソンが警告した世の中になる。人の体内ではコリンエステラーゼやATPが作れなくなり、免疫系疾患、癌が増えていくことになる。

 2017年5月12日、主要農産物種子法(以下「種子法」)が自民・公明によって廃止された。食料確保を目的に1952年に制定され、稲、麦、大豆などの種子の開発や生産・普及を都道府県に義務づけてきた。基礎食糧として、短期間での種子の開発・普及が困難であるからだ。この制度の下で、都道府県が主体となって試験研究の体制を整え、地域に合う品種を開発し、「奨励品種」に指定、さらには原原種や原種の生産圃場の指定、種子の審査、遺伝資源の保存などを行ってきた。コシヒカリなど優良品種の開発・普及に公的機関が責任を負うことで種子の安定供給を行うことができた。これが廃止され、種子市場は100%、民間企業の手に委ねられることになった。ここでビル・ゲイツ+モンサントとつながったではないか。すでにモンサントらはゲノム登録を果たし、特許権を主張できる立場にある。ロイヤルティーが付加された値段で種子が独占販売される。農産物だけではない。バラなど観賞用植物も同じだ。

 

 本ブログでは、GEやウエスチングハウスが東芝をはじめ日本企業に原発ビジネスを売却したとき、東芝らは膨大なリスクを引き受けることになった、と慨嘆した。311が勃発する数年前のことだ。ベイズ定理でリスク分析すれば、まともな経営者であれば、あの時点で原発ビジネスに手は出さなかったはずだ。(だが、日経はこの取引を称賛した。)かつて、GEは各産業分野で市場占有率No.1の企業を買い漁り、優良企業の名を恣にしていたが、個人的にその評価には懐疑的だった。GEが原発ビジネスを手放す相手が日本企業だと知り、三菱地所によるロックフェラー・センター買収よりひどい詐欺に遭ったに違いないと確信した。CSISと経産省(柳瀬唯夫)が仲介し、東芝社内の反対派を押しのけ、原発ビジネスの将来についてバラ色の青写真を描かせたのだ。ウエスタン・デジタルに買い叩かれるほかないだろう。日本長期信用銀行をリップルウッドに売却したときと同様、多額のカネを政府系金融機関(税金)と民間金融機関(預金)から引き出させ、タダ同然、ご丁寧にリコース付きという熨斗をつけてで外資に贈与することになるだろう。ただし、虎の子のフラッシュメモリー事業なきあとの東芝はもはや、再生能力は全くない。条件付適正意見しか出せない監査法人の見立てでは、まだ、潜在的不良資産が相当あるということだ。その損失処理を行えないほど、経営環境は悪化している。東証1部から2部へ格下げなどと悠長なことを言っていられる場合ではない。債務超過とは倒産危機に瀕しているということであり、将来の収益獲得の目途もないという状況で、つなぎ融資をする金融機関もただちに不良債権を抱え込むことになる。つまり、誰がみても返済目途の立たない融資を現時点で行うという三菱、みずほなど民間銀行の経営者の能力も厳しく問われることになる。いくら安倍政権からの要請があったとしてもだ。(もちろん、公共事業=政府調達には今後、東芝製を優先的に買い付けることになるだろうが、競争入札制度を骨抜きにすることになる。)

 種子ビジネスといい、原発ビジネスといい、オスプレイ、イージス・アショアなど軍需ビジネス(韓国はTHAADにカネを支払ってはいない。軍用土地の提供だけだ。)といい、日本はただ搾取されるだけの、アメリカ様のパシリに過ぎない。北朝鮮におびえ、中国におびえ、アメリカからは恫喝され、ひたすら、カネを貢ぐほか途はない。


都民は安倍側用人内閣に引導を渡すことができるだろうか

 72日の投票日に向けて都議選立候補者と関係者たちが駅前で、「人にやさしい」、「明るく元気な」、「世界一質の高い福祉」など中身のない虚しいスローガンを連呼している。石原慎太郎も舛添要一も豊田真由子も稲田朋美も、みんな選挙で選ばれた「選良」のはずだ。一橋を出た作家、東大法学部助教授、東大法-ハーバード-厚労省官僚、弁護士と、人も羨む経歴の持ち主たち。見てくれも悪くない。

 選挙民は何を基準に投票用紙に特定の立候補者の名前を記入するのだろうか。政策も人柄もわからないのに。立派な学歴、職歴?自民党であれば安心?共産党は「赤」だから、嫌?公明党は創価学会員。小池知事の都民ファーストがいい?民進党は不明?

学歴があてにならないことは舛添要一や豊田真由子の言動が証明している。日本の学歴優等生たちは、出題者の意図どおりに模範解答を引き出す訓練を施された者たちである。どれだけ多くの想定問答集を記憶し、解法パターンに習熟するかが勝負の世界である。テレビのクイズ番組の勝者に東大をはじめとする一流大学卒の「インテリ」が多いという事実が象徴的だ。

 しかし、世のデキゴトには「模範解答」はない。とくに政治が必要とされる場面では、利害が対立し、容易に結論が出せないケースがほとんどである。たとえば、豊洲問題。汚染が明白な東京ガス工場の跡地を強引に築地市場の移転先に決定し、疑問の声を無視して建屋を完成させてしまった。作ってしまえば、いまさらやり直しは効かない。「やり得」を狙ったのだ。盛り土によって、厳格化した基準もクリアできるとアナウンスしておきながら、建屋の下は空洞だった。地下水の検査もいいかげんで、ちゃんと調べてみたら、基準値をクリアできていなかった。当時の責任者・石原慎太郎は、「そんな専門的なことはわからないし、知らない、忘れた。司司でちゃんとやるべきこと」と反論したが、その司=行政のトップが知事のはずだ。要するに、一部の自民党政治家が一方的に豊洲移転を決め、表向き問題がないようにコトを進めたが、小池百合子の登場で、その闇利権構造の綻びがあからさまになったということだろう。石原慎太郎も「新銀行東京」の巨額損失の補填につながると説得され、空洞化に賛成したのだろう。

 自民党は、読売新聞や産経新聞に小池批判記事を掲載して、「決められない」政治家というレッテルを貼ろうと必死だが、そもそも、よりによってベンゼン、六価クロムなど発癌物質が大量に残存する東京ガス跡地を築地の代替地に「決めた」責任、その拙速さによって何千億円という都民税が浪費された落とし前をどうつけるのだろうか。石原慎太郎らは、都庁を伏魔殿と罵り、都庁職員に責任転嫁して逃げ回っているが、背後で跋扈する政治家こそ黒幕のはずだ。その構図を明らかにしようとしても、意図的にザル法にした情報公開法では、ほとんど真っ黒に塗りつぶされた「のり弁」文書が山積みになるだけで都民はつんぼ桟敷に置かれたままだ。

国政でもそうだが、「丁寧に説明責任を果たしていく」という文言の下に、疑問点が明らかにされないまま「テロ等準備罪(共謀罪)法案」も可決された。30時間費やしたのだから、「ていねいに説明した」ことになるのだろうか。パレルモ条約を批准するために必要な法整備だという政府の説明もウソだった。この条約はマフィアなど国際的な経済犯罪を取り締まるための国際的取り決めであり、「テロ」など思想犯とはまったく関係ないと起草者のパッサス教授が明言している。それどころか、この法案の構成要件は曖昧で茫漠としているため、国連人権委員会の特別報告者ジョセフ・ケナタッチ氏やデービッド・ケイ氏が、人権蹂躙の危険性が高いと警告している。わかりやすくいえば、「消費税増税反対」と叫んだだけで逮捕監禁される可能性がある。国民の多くは「テロ対策」法案と勘違いしているが、実行行為なしに「内心」だけで逮捕される場面はこれから数多く出てくるだろう。たとえば、年金給付額の更なる削減(年金資産130兆円の大半はアメリカ国内のインフラ投資=米国債に当てられている)、健康保険料の増額、公共料金引き上げ、消費税増税などは不可避である。多くの専門家が大幅な円安時代が訪れる(ゴールドマンサックスなどが円安誘導するだろう)と予想している。無謀なリフレ(実質的に500兆円を超す国債の日銀引き受けというアベノミクス)の反動が始まるのだ。食糧自給率3割では食べていけない世帯が続出するのは目に見えている。(もちろん、インフレで日本国の債務である日本国債は実質的に削減されるが、国民の預金の実質価値は大幅に目減りする)あるいは、シリアなどへ派遣された自衛隊員の中に戦闘行為ですでに死傷者が出ているかも知れない。それがメディアを通じて国民に知らされるタイミングが近いのではないか。それでなくとも、北朝鮮からミサイルが飛来して原子力発電所が爆撃されるかも知れない。徴兵制も導入する必要があるだろう。このように考えれば、「共謀罪法」成立を急いだ理由もわかるだろう。

  人々が飢えに苦しむようになると暴動が起きる。フランス革命のときも、米騒動のときもそうだった。世界は既に飢えている。近い将来、日本もそうなる公算が高い。あるいは、自衛隊員に死傷者が出たり、北朝鮮のミサイル着弾で国民はパニックに陥るかも知れない。それが騒擾状態につながるかも知れない。

 国家非常事態となれば、警察のほか、自衛隊も出動し、厳戒態勢に入る。このとき、日米安保条約で、日本の治安部隊は米軍の指揮下に入る。治安維持名目で、誰でもいつでも逮捕できるようになったのだ。共謀罪法がその根拠となる。スノーデン氏が警告しているように、LINE、フェィスブック、ツイッターなどのSNS情報、電話も盗聴されている。ブログで政権への不平不満を述べ、コメント欄で読者と意見交換をしただけで、「共謀罪」が成立する可能性がある。

 これまで、日本国民の大半は、自民党政権を支持してきた。実際、それが正解だった。国民生活も豊かになり、70年間平和が訪れた。しかし、民主党政権以降、明らかに潮目が変わった。安倍政権はなりふり構わず、アメリカの要求に従うばかりとなった。TPPしかり、集団的自衛権行使容認しかり、特定秘密保護法しかり、共謀罪法しかり、そして、憲法改正しかり。このほかにも会社法、民法など国民生活の根幹にかかわる法律も「改正」されている。すべてが、民主主義の名の下に、中身が十分に国民に知らされることなく、法律として成立し、国民を拘束することにつながっている。要するに、もはや、他人事ではないのだが、国民は気が付いていない。なぜ、共働きでなければ暮らしていけないのか、なぜ、少子化は改善されないのか、なぜ、先進国の中で日本だけがガン死者数が増えているのか、なぜ、労基法の趣旨が改悪され実質長時間残業が許容されているのか、なぜ、ブラック企業への取締りが甘いのか、なぜ、世の中が暴力的になってきたのか、なぜ、グローバリゼーションがいいのか(単なるアメリカ化に過ぎないのに)、なぜ、自由貿易がいいのか(アダムスミス・リカード時代と異なり、人・モノ・カネが国境を越えて動くため、国別の比較優位が有効に働かなくなっている結果、すべての国々で貧富の格差が広がり、生活苦が中流家計を直撃している。だからこそ、トランプが保護主義を謳い、イギリスもEUを離脱しようとしている。TPPは自由貿易の所産でもなんでもない、中国や韓国を除外したブロック経済化を促進するだけである。)

 今、安倍政権に対して逆風が吹き始めている。森友学園、加計学園、元TBS記者強姦もみ消し疑惑、前川喜平元事務次官・文科省造反、豊田真由子・人格破綻、稲田朋美・防衛大臣・素人弁護士、下村博文・加計学園政治献金など、次から次へと不祥事が露見してきている。安倍政権側がどのようなレッド・ヘリング(たとえば、眞子様婚約報道)を繰り出そうと、安倍晋三の賞味期限が切れかかっている。日本の戦後を仕切ってきた真の権力機構が動き出したのだ。安倍政権は共謀罪法成立まででポイ捨てされるということだ。稲田朋美はCSISの強い押しがあって、今日まで生き延びたが、法律感覚に疎い、無能なペーパー弁護士であることがバレてしまった。いずれにしろ、腐敗しきった安倍側用人内閣は、日本語を破壊し、法治国家としての法的安定性を完全に破壊してしまった。マッカーサーは、かつて「日本人の精神年齢は12歳」と述べたが、現在はさらに幼児化しているのかも知れない。「近代の超克」や「主体性論争」を経た日本人が成熟するどころか、精神的に退化した(まるでアヘン戦争当時の中国と同じ)とは、マッカーサーの傀儡だった吉田茂も驚いていることだろう。


市川海老蔵さんへ

 市川海老蔵さんがテレビで奥様が亡くなられたことを報告されていた。昨夜、ご自宅で家族に見守られながら天国に旅立たれたと。享年34歳。舞台が終わり稽古に入ったところ、知らせがあり、最期の看取りができたと。麻央さんが海老蔵さんの目を見て「愛してる」と呟いた刹那、息を引き取られたと。「自分のすべてを愛してくれた人だった、常に相手のことを大切に思う人だった」と。

20166月、乳がんを患われていると海老蔵さんが記者会見で明らかにした。がん発覚から1年8か月ほど経過してのことだった。麻央さんは、91日にブログを開設し、2017620日まで500回以上更新されたという。

 

 がんの最期は、カヘキシア(悪液質)と呼ばれる、寝たきり状態になる。食事もとれず、トイレにも行けない。鎮痛剤のモルヒネや鎮静剤のミタゾラムなどをCV(中心静脈カテーテル)ポートなどを経由して体内に注入する。水分や栄養剤は生存を維持する量よりも少なく注入する。アルブミンが少なくなってくるため、血管の浸透圧が保てず、組織から漏出していくだけとなるからだ。そうして浮腫となり、腹水や胸水となって、呼吸を圧迫する。やがて抜き取ってもムダだと知る。肉体は非可逆的に自壊して多臓器不全状態に陥る。

 

 世の中には、本当に心優しい人がいる。裏表がなく、謙虚で誠実で、いつも相手の気持ちを推し量り、傷つけないように配慮しながら、気遣う。そこには打算は一切ない。カヘキシアに苦しむ中でも相手を気遣う麻央さんを「すごい人、人間ではない」と涙する海老蔵さん。そうだと思う。天使なのだから。海老蔵さんは初対面で麻央さんの「愛」を感じとった。麻央さんの愛は、海老蔵さんを救うため、海老蔵さんの愛は素直にその愛を受け容れるため。運命の出会いのために麻央さんは天国から舞い降り、天国に戻っていかれた。私がいなくともこの人は大丈夫と確信したからだろうか。そう思えるほど記者会見の海老蔵さんは凛々しく立派だった。これから虚無感に襲われるときも訪れるかも知れません。そんなときは天国の麻央さんに話しかけてください。きっといいアドバイスをしてくれると思います。

 

平原綾香「おひさま〜大切なあなたへ」

https://www.youtube.com/watch?v=huipH5EzxXo

 

なぜ、いい人は早死にするのだろうか?その人がいるだけで周囲が癒され、愛に包まれる。そんな人が生きていけないほどこの世の中は穢れてしまっているのだろうか?


Don't Cry Out Loud 歌詞の意味

夜、駅前のドトールに立ち寄ってコーヒーを飲んだ。懐かしいメロディーが流れてきた。

Don't cry out loud

Just keep it inside

ネットで検索した。Melissa ManchesterDon't Cry Out Loud

https://www.youtube.com/watch?v=R4Zz_UNFLmw

40年前の曲。

Peter Allen作曲、Carole Bayer Sager作詞。Allen14歳のとき、父親が自殺した。歌詞の中のBabyは妹のことだという。幸せな一家が一転哀しみに包まれた。母親は子供たちに感情を表に出さないようにしなさいと躾けた。人前で泣くと「お父さんが自殺した家の子だから」と陰口され、一層惨めになるから。

お父さんを失い、周囲から好奇の目に晒され、家族の悲しみは尚更深まったことだろう。人目も憚らず大声で泣いていた小さな妹を「お父さんの代わりに僕が守ってあげるから泣かないで」と諭した。悲しくて泣きたい気持ちは痛いほどわかる。でも、それを隠し、ピエロのように陽気に振る舞うんだよ。昔、家族全員で、わくわくドキドキ、夢中になって観たサーカス。でも、もうそういう時は二度と来ないんだ。"you almost had it all”「almost」が辛い.

悲しみを乗り越えて、頑張るんだ。お兄ちゃんも頑張るから、そう自分に言い聞かせる14歳のAllen少年の心の叫びが確かにこちらにも伝わってくる。サーカスがメタファーとして使われている。きっと、サリンジャーの小説に出てくるフィービーのように健気でかわいい妹だったのだろう。

帰宅して独り、中島みゆきの「泣かないでアマテラス」を聴いた。

 

Baby cried the day the circus came to town

サーカスがやってきた日 君は泣いていた

'cause she didn't want parades just passin' by her

パレードが通り過ぎて行ったあとの寂しさ・悲しさが辛いからと

So she painted on a smile and took up with some clown

だから君は無理やり笑顔をつくり、おどけたりしたんだ

While she danced without a net upon the wire

それは綱渡りをしながら踊るようなもの 落ちてもネットなんかない

I know a lot about 'er 'cause, you see

僕にはよくわかる

Baby is an awful lot like me

だって 僕も同じことをしているから

 

Don't cry out loud

人前で泣いたりしちゃダメ

Just keep it inside, learn how to hide your feelings

我慢して悲しい気持ちは表に出さないようにするんだ

Fly high and proud

背筋を伸ばし上を向いて生きるんだ

And if you should fall, remember you almost had it all

失敗したらどうしようって?

元気いっぱいだった頃の自分を思い出せばいいじゃないか

 

Baby saw that when they pulled that big top down

あの人たちが大好きな父を死に追いやったとき

They left behind her dreams among the litter

君の将来の夢はごみ屑の中へ打ち捨てられちゃったってわかったんだね

The different kind of love she thought she'd found

これまでの無邪気な愛とは異なる愛に気が付いたみたいだね

There was nothin' left but sawdust and some glitter

世間には、おがくずとピカピカ光るガラスの破片しかないんだよ

But baby can't be broken 'cause you see

でも 君はちゃんと生きていける だって わかるだろ

She had the finest teacher-that was me-I told 'er

ここに僕がいる−君を守ってあげられる最高の先生がいるから

僕の教えはね・・・

 

Don't cry out loud

Just keep it inside and learn how to hide your feelings

Fly high and proud

And if you should fall, remember you almost had it all

 

Don't cry out loud

Just keep it inside and learn how to hide your feelings

Fly high and proud

And if you should fall, remember you almost made it


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