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京アニ惨劇はペルシア湾に通じている

 京都アニメーションに火が放たれ、70名近くの方々が死傷されている。「涼宮ハルヒの憂鬱」や「けいおん」など、アニメに詳しくない方々でも知っている、良質のアニメ作品を手掛けてきた会社だ。

ネットには、日本国内だけでなく海外から、たくさんのお悔みの言葉が寄せられている。京アニを救うため、ファンドレイジングも始まったという。それでなくとも、アニメ関連のYouTube動画には、外国語のコメントが溢れている。

京アニの作品ではないが、ネットでは、「四月は君の嘘」(君嘘)=“Shigatsu Wa Kimi No Uso”=“Your Lie in April”というアニメの評価がとくに高い。少年マガジンに連載された青春漫画が原作だが、アニメ化され、全世界で話題となっている。一部スポイラーとなってしまうが、2人の主人公(宮園かをりと有馬公生)のうち、一人(宮園かをり)が難病で早逝するという型どおりの悲劇の筋立てにもかかわらず、言語や文化の違いを超えて、人々の魂を震えさせる。なぜか。プロット、作画、動き、音楽、パースペクティヴ、随所に散りばめられたメタファーが完璧に融合しあい、総合アートとして、万人の心を直撃するからだ。とくに、最期の場面に流れるショパンのバラードNo.1Gマイナー作品23を、二人?が共演する場面、遺された手紙、有馬公生の“Spring will be here soon. Spring, the season I met you, is coming.  A spring without you...is coming.”という呟きが激しく心を搔き乱す。クリエーターたちの究極まで磨かかれたセンスが、その極北において普遍性に到達している。しかも、視聴者のコメントには、洋の東西を問わず、「前向きに考えられるようになった」など、ポジティヴなものがほとんどだ。

 宮崎駿監督のファンタジー作品は世界的に有名だが、故高畑勲監督によってアニメ化された「火垂るの墓」(野坂昭如著)=Grave of the Firefliesも、海外で評価が高い。

 ディズニーと異なり、日本のアニメは圧倒的な「死」をテーマにしている。主人公はヒーローでもヒロインでもない。私であり、あなたでもある。私たちの「生」は一瞬であり、皆、「死」に戻っていく。大自然、否、宇宙の営為の中で、DNAに導かれ、一瞬だけ原子たちが集まり、生命体として紡がれ、昨日から今日、明日へと「時」を駆け抜けていく。同時に、それは編み込まれた原子たちが次第に解けていく過程にほかならない。だからこそ、その一瞬の輝きを大切にしようとクリエーターたちは訴える。アニメの登場人物たちに国籍は必要ない。IYouの中にも、HeにもSheにもいる。だからこそ、共感できる。人を思いやることができる。有馬公生と一緒に、かをりに向って、”Don’t go. Don’t leave me behind!”と泣き叫ぶ自分がいる。

 ところが、暴力がすべてを打ち壊してしまう。今は、暴力が蔓延している時代である。香港では、反政府因子を本国政府へ引き渡す法律をめぐって混乱が起きている。30年前、天安門広場で多数の反政府活動家を戦車が踏みつぶした。本国政府から目をつけられた香港の人々は暴力的に検挙された挙句、北京へ移送されてしまうだろう。そうなると、命の保証はない。

 日本ではどうか?沖縄で、辺野古移設に反対する地元住民を「土人」呼ばわりし、力づくで埋め立てを強行している。地元の民意を完全に無視し、アメリカに阿るだけの現政権の暴力行為を放置しているだけの日本国民。イージスアショアも秋田と山口に強権的に設置を決めた。地元の反対などカネと暴力でどうとでもなるからだ。ただし、北朝鮮の核攻撃から守られる目標地点は日本ではない。秋田の延長線上にあるハワイと山口の延長線上にあるグアムだ。

 アメリカでは、トランプが民主党の女性議員たちをあたかもアメリカ国民ではないかのように、”Go home!”と罵倒した。白豪主義を前面に押し出し、有色人種=下等とレッテルを貼り、出身国へ強制送還も辞さないという態度である。彼にとって、移民は合法であれ、不法であれ、合衆国国民として相応しくないと思っているのだ。移民の子なのだから、ご主人様である白人の命令に素直に従いなさい、文句があるのなら、三等国の祖国へ帰りなさいと。第二次世界大戦中、日系人は強制収容所に収監された。戦後、マッカーシズムが吹き荒れ、共産主義者と疑われた者たちをパージした。暴力が横行し、殺人、自殺者が多数出た。

 トランプの支持者は、福音派と呼ばれる白人のキリスト教徒たちだとされる。本来、合衆国憲法修正第一条には思想・信仰の自由が謳われている。しかし、就任式で、大統領は聖書に手を置いて宣誓する。連邦議会もチャプレンの祈りから始まる。事実上、キリスト教=国教を前提にしている。

 アメリカこそ神に与えられた土地であり、福音派アメリカ人こそ神に選ばれた民であるという確信は、レーガン政権以降、アメリカ至上主義につながり、共和党の党是に等しいといっても過言ではない。この地下水脈が、ブッシュを経てトランプで一挙に奔流となって出てきた。自らを神に選ばれし者と最上位に置く考え方は、ユダヤ人の選民思想と通底する。ティーパーティ、ネオコン、リバタリアンをドライヴしてきた集団は在米シオニストたちをコアにして福音派と合体した集団だといっていい。国連決議に反し、トランプがアメリカ大使館をエルサレムに移転し、イスラエルが不法占拠しているゴラン高原をトランプ高原に名称変更して喝采を上げたように、今や、アメリカとイスラエルは一蓮托生である。つまり、アメリカ=イスラエルに背く者たちはすべて「悪」であり、殲滅すべき対象とされている。アメリカ国民であっても、有色人種、イスラム教徒の移民はいつでも逮捕され、グアンタナモ収容所へ移送されてもおかしくない状況なのだ。

 トランプは、オスロ合意から一方的に離脱し、イランをテロ国家呼ばわりし、イギリスとともにペルシア湾で挑発を繰り返している。自衛隊がホルムズ海峡へ派遣されるのは時間の問題である。

 なぜ、シリアで内戦が長引いているのか、なぜ、イランがターゲットとされているのか、なぜ、カルロス・ゴーンが逮捕拘禁されているのか、日本人として最低限理解しておかなければならないことがある。

 共通項はイスラエルである。シリアもイランもゴーンもイスラエルの敵だからこそ、トランプがサウジ、イギリス、日本を使って、叩き潰そうとしているのだ。イギリスが駆り出される理由は、ロスチャイルド家との関係からだ。古くは、俗に三枚舌外交と揶揄される、フサイン・マクマホン、サイクス・ピコ協定、バルフォア宣言で中東・パレスチナへ深く関与してきた。ディズレーリ首相のようにユダヤ系が中東外交に関与してきた。アメリカと同様、イスラエルの意向を無視できない。湾岸・イラク戦争で米英が率先してイラクを攻撃した理由もここにある。

 カルロス・ゴーンは祖国レバノンの政治を安定化しようと画策した。レバノンという国では、国民が、マロン派キリスト教、シーア派、スンニ派、など18の宗派に分かれているが、建国以来、内戦が絶えない。そこで、マロン派のゴーン一家のように国外へディアスポラするレバノン人も少なくないという。なぜ、内戦が絶えないか?元来、オスマン帝国からフランス領(委任統治)となった経緯が絡み、イランとシリアを支持するシーア派(過激派ヒズボラを含む)とサウジを支持するスンナ派(親イスラエル、親アメリカ)が敵対しているからだ。ゴーンは祖国レバノンの窮状を救おうと政治的に動き過ぎた。そこで、トランプが日本政府に有価証券報告書虚偽記載という形式犯で緊急逮捕させ、無理やり特別背任へと罪を格上げさせたのだ。そもそも、有価証券報告書作成については、西川社長がその内容を保証するレターを添付しているはずだ。内部統制報告書もあわせて監査法人が監査している。ゴーンだけを逮捕する合理的理由はない。ゴーンの反イスラエル、反サウジの行動がやり玉に挙げられたといっていい。

 ペルシア湾は、一触即発の状態にある。アメリカ・イスラエルは、かつてシリアやイラクの原発を空爆した。イランの原発やウラン濃縮施設を物理的に破壊するための口実を探している。湾岸戦争のとき、駐クウェートのアメリカ大使の娘に国連で虚偽答弁させ、イラクへの攻撃を正当化し、イラク戦争では、サダム・フセインが大量破壊兵器を隠し持っているはずだといいがかりをつけ、イラクという国とフセインを葬った。古くは、アメリカ軍は、ベトナム戦争の起点となったトンキン湾で北ベトナム軍を挑発して開戦した。ペルシア湾航行中のタンカーに対する攻撃がイラン革命防衛隊の仕業だとクレームをつけたトランプの言葉に信ぴょう性はまったくない。イエメンのフーシー派? 冗談でしょ。

 日本の海上自衛隊がイラン攻撃のお先棒を担がされることになるだろう。最悪のシナリオでは、イスラエルによる核攻撃もありうる。自衛隊員が第五福竜丸の乗組員の二の舞とならないとも限らない。

 イラン・イスラーム革命からちょうど40年。ムスリムが多数を占める中東諸国の中で、唯一イスラーム革命に成功したイランはロシア、中国、トルコと連携し、賢く振舞おうとするだろうが、リクードが牛耳るイスラエルの強硬路線は怯むところを知らない。トランプはアイゼンハワー大統領にはなれそうもない。

 皆さんは「中東の春」のその後をご存じだろうか?チュニジアもエジプトも独裁政権に逆戻り、シリアは破壊されつくされ、イラクも国情は安定していない。パレスチナ人は悲惨な状態に置かれ、難民受け入れ国も少なくなっている。リビアやイラクの石油資源は欧米メジャーに乗っ取られた。ハリバートンのチェイニーや、ギリアドサイエンシズ(インフルエンザ治療薬タミフル)のラムズフェルドらネオコンが大儲けしている。日本人が稼いだ金はネオコンの手に渡り2度と戻ってはこない。日本人は中国人や韓国人と敵対させられ、アジア同士自縄自縛へ追い込まれることになる。防カビ剤を塗布されたレモンを大量に輸入させられ、発がんケミカルが混入したレモン・ハイで乾杯している日本人たちのなんと多いことよ。メガ・ファーマが手ぐすね引いて待っている。さあ、早期発見のためガン検診を、「新規ガン患者さまのお越こし―」と。


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