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紀平梨花選手のグランプリ・ファイナルSP

 紀平梨花さんが、現在VANCOUVER で開催されている、2018年GRAND PRIX FINAL 2018の女子フィギュア・スケートのショートプログラムで 82.51という世界最高得点を上げ、トップに立った。明後日(日本時間)のフリープログラムのでき次第だが、シニア・デヴューの年に世界チャンピオンとなる可能性が高い。

Rika KIHIRA JPN Short Program 2018 Grand Prix Final WORLD RECORD!:

https://www.youtube.com/watch?v=ud5kv5kV00I

→残念ながら、削除されてしまっているようだ。演技そのものは、まだ

https://www.youtube.com/watch?v=2tQwADfiLXE

で見ることができる。

 このCBCライヴ中継で、二人のコメンテイターのやりとりには、いい意味で緊張感がない。非常にリラックスした様子が伝わってくる。それは、紀平が3A(triple axel jump)を決めた直後の笑いではっきりする。ありえない、信じられないことを成し遂げたのに、本人は何事もなかったようにスイスイと滑っていく。女子のフィギュア史上世界でもほんの数人しか成功していない3Aをいとも簡単にこなし、Just a 3Aぐらいで何を驚いているのといわんばかり、驚きを通り越して笑うしかないではないか。そして、Effortless, absolutely effortless!(頑張っている感がまったくない)と驚く。同様に、高いGOEがついた3Lz(triple lutz with both arms overhead)には、exquisiteと最高の形容詞が異口同音に出てくる。紀平が、まるでDisney Movie の“Princess”のように、天空を自由にダンスしている(Ethereal sort of the youthful trash dancing)とシュール感を吐露している。演技が終わったあとの拍手(Clap)も忘れるほどにmesmerized(魔法にかけられた)ように。なんども繰り返し見たくなる演技だと。素人の私と寸分たがわない評価だ。

 SP後のプレス・カンファレンスで、紀平選手は、想像以上の得点でとてもうれしいが、採点表の詳細をチェックして、更なる伸びしろがあるか、改善点を見つけていきたいと述べた。驚くほど冷静なコメントだ。これに対して、ザギトワ選手は対抗意識が前面に出ていた。紀平梨花, R.Kihira, A. Zagitova, E. Tuktamysheva/Press conference after SP:(https://www.youtube.com/watch?v=6NjmYhhdnHc

 問題の採点表だが、技術点TES(Technical Element Score)で3番目の審判(J3)が紀平のFSSp2(Flying Sit Spin 2)の出来栄え点に1しか与えていないことが目を引く。演技構成点PCS(Performance Component Score)に至っては、J3が紀平41.25に対しザギトワ46.75 、 J8が紀平41.5に対しザギトワ47.0 と大差をつけている。9人の審判中、突出して差が大きい。J3はジョージア(グルジア)、J8はロシアの審判員らしい。紀平選手の努力だけではどうしようもない政治力が働いている。

http://www.isuresults.com/results/season1819/gpf1819/gpf1819_Ladies_SP_Scores.pdf

 

 ソチ五輪後、女子フィギュアはまったく見なくなった。偶に羽生結弦の映像がニュースで流されれば見る程度となってしまった。理由は、荒川静香ロス、浅田真央ロスだった。今回のプレス・カンファレンスの模様を見てもわかるとおり、メディアの過熱報道合戦にもうんざりだった。公の席での共同記者会見ではろくな質問(印象はどうでしたか?)もできないくせに、会見終了後に選手個人あて殺到する。日本のメディア特有の過熱報道合戦が選手に過度のプレッシャーを与え、結果として選手生命を短くしている。CBCのカート・ブラウニングも口にしているが、日本のメディアの異常さは海外で悪名高く、浅田真央はその犠牲者の一人と目されている。これはフィギュア・スケートに限らない。

 

 さて、トリノ五輪(2006年)で荒川静香さんが魅せた演技に瞬殺され、本を買い、会場まで足を運ぶまでになった。その後、ソチ五輪(2014年)まで浅田真央さんをフォローし、ブログにも何度かアップしたが、フィギュア・スケートに対する興味もそこまでだった。

 あれから4年経ち、フランス杯で優勝した紀平梨花、2位となった三原舞依が帰国したときの模様がニュースで流れ、ふとYouTubeで検索して両者のフランスでの演技にたどり着いた。紀平選手はもちろんのこと、三原選手の演技も魅力的で秀逸だった。三原さんがなぜ、ファイナルに行けないのか不思議だった。もちろん、Grand Prixは2つの大会で上位に入らないと勝ち抜けないルールであることは昔から知っている。三原選手には独特の魅力がある。ジャンプさえ安定すれば、世界でも上位に食い込めるはずだ。

 紀平選手のNHK杯をYouTubeで見て、冒頭のCBCのコメンテイターと同様、一瞬で引き込まれた。その衝撃は、Rika Kihira - NHK 2018 FS German ESP commentary with Engl. Subs:https://www.youtube.com/watch?v=HOCqqHh4L4M

で解説していた(饒舌な)Sigi Heinrich (text in blue) と (寡黙な)Hendryk Schamberger (text in black)、2人のドイツのコメンテイターの評価と寸分たがわない。

 曰く、紀平の演技は未来の女子フィギュア・スケイティングの幕開けとなるもの、私たちはその生き証人となった。あまりに衝撃的(brutal)で言葉を失う。Madness、Insaneなど理解を超える(I cannot fathom it.)言葉が頻発する。こんな演技は見たこともない。ジェニファー・トーマスのA beautiful stormと同化して絶品となったと。紀平の演技の途中から、無言となった。(感動を視聴者と共有している。この点、NHKも荒川静香さんも参考にしてほしい。)

 オーストラリアSBSの解説者の口からも、”Bring the house down”, “Stunning, Astonishing, Bone storming effort, Absolutely superb performance, Goose-bumping”と NBCの解説者たちと同様の衝撃の言葉が続く。そして、この演技こそ、これから永く、「あのときのあの演技ね(Talk of the figure skating world)。あれがきっかけで女子フィギュアの潮流が変わったのね(It will always be connected to this change of trend in women’s figure skating.)と人口に膾炙するようになる、それほど”A remarkable, quite remarkable, memorable program”で歴史の転換点(Pivotal mark)となりうる演技だったという。CBCでも”That gives me chills. That was Exquisite. An astonishing program, phenomenal, incredible”と礼賛が続いたあと、Kurt Browningが「これで彼女の人生は激変する。特に日本では特別のプレッシャーが襲う。それが彼女を押しつぶさないことを願う。」と心配する。

 テレ朝報道ステーションで松岡修造が紀平選手をアリーナに(長時間?)待たせ、疑似インタヴューのパーフォーマンスをしていた。FSを控え、演技後も長時間にわたって何度も何度も同じ質問に答えなければならない日本の選手たち。その疲労度を考えると拷問に近い。これで紀平選手がFSで失敗したら、緊張に勝てなかった、精神が弱いと攻撃されるだろう。少なくともザギトワにはこうした不必要な拷問を受けるリスクはない。試合でベストパフォーマンスを出せるかという緊張感とだけ対峙すればいい。

 錦織圭は渡米してはじめてテニスの本当の楽しさに目覚めただろう。松岡修造の下で何人の小中学生がテニスを断念したことだろう。つぶされただろう。スポーツの世界では、あくまで選手が主役のはずだ。松岡の精神主義は内田アメフト部元監督に通じる。肉体、精神への暴力こそが自分を鍛えることになる(はず)だという精神至上主義=軍隊式鉄拳制裁=ブラック企業=いじめ。大坂ナオミは日本で育てられたら、間違いなく、いじめとこうした精神主義の餌食となっていただろう。テレ朝で松岡がやっていることは、選手以上に自分が目立つこと、それ以外にない。彼の世間受けするパーフォーマンスは選手たちの犠牲の上に成り立っている。そのことを忘れてはいけない。松岡を特別扱いするのではなく、海外勢と同様、インタヴューの機会を共同記者会見の場だけに限るべきだ。そうすれば、彼のパーフォーマンスの滑稽さが客観的に浮き彫りになるだろう。それでなくとも、現在、紀平選手はエイベックス所属のタレントとして登録されている。(無償で?)ダンスなどの指導を受ける引き換えに将来のタレント業が彼女を不当に拘束するリスクがある。エイベックスという企業は暴力団とつながっているからだ。将来、アイドル活動の一環としてテレビ、ショー、サイン会、宴会、お偉いさんの酒宴席などに安いギャラ(もしくはノーギャラ)でエンドレスに出演させられる可能性がある。現在の日本は、破廉恥行為や暴力が横行し、法の支配が崩れ去っている。民法も改悪され、もはや「公序良俗」という概念は空集合となっている。周囲の大人たちは彼女を守ってあげる必要がある。経済面が心配なら、クラウドファンディングの手法が使えるだろう。裏社会から手を切るのは早ければ早いほどいい。手遅れになる前に。


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  • 2019.02.13 Wednesday
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