そのクッキーにはトランス脂肪酸という猛毒が入ってますよ。心臓病、ガンになっていいんですか?

 昨年(2013年)117日、「米食品医薬品局(FDA)は、摂取し過ぎると心筋梗塞などの発症リスクが高まるとされるトランス脂肪酸について、『安全とは認められない』として、食品に用いることを原則禁止する規制案を提示した。60日の意見聴取期間と、業界が順守策を講じるために必要な猶予期間を経て、施行する。」【ワシントン時事】
 トランス脂肪酸とは、硬化脂肪もしくは半硬化脂肪と呼ばれ、常温では液体の植物油に水素を添加し固形化する過程で生じる不飽和脂肪酸(炭素が二重結合している)であり、マーガリンやショートニングなどに含まれている。ショートニングはお菓子やクッキー(ベビーフード、ウエハウス)にサクサク感を出すために使用されている。学校給食用の食パンにも入っている。
 トランス脂肪酸の危険性については、既に2002年に開催された「食事、栄養及び慢性疾患予防に関するWHO/FAO合同専門家会合」の報告書(2003年)で「心血管疾患(CVD)、特に冠動脈性心疾患(CHD)のリスクを高める確実な証拠がある」と警告されている。具体的には、トランス脂肪酸は、血液中のLDLコレステロールを増やすだけでなく、HDLコレステロールを減らすことによって、飽和脂肪酸よりも血液の脂質プロファイルをアテローム性(動脈硬化などの原因となる)に変化させることが科学的に確認されたのだ。(複数の大規模なコホート研究=特定集団比較実験で、トランス脂肪酸が狭心症や心筋梗塞など冠状動脈疾患を発症させる危険因子であることが実証されている。加えて、トランス脂肪酸の摂取が認知機能に障害をもたらすことも確認されている。)
 これを受けて、米国では規制を強化し、20061月の時点でトランス脂肪酸の含有量を商品パッケージに表示することが義務付けられた。ドイツでもトランス脂肪酸と腸の慢性炎症疾患であるクローン病との因果関係が証明され、マーガリンの使用は制限されている。デンマークでも油脂の加工でできる炭素の数が14から22までのトランス脂肪酸を全面的に使用禁止としている。他のEU諸国も同様である。
 重要なことは、トランス脂肪酸の主原料はヒマワリ油、大豆油、キャノーラ油など植物油なのだが、圧倒的にω6脂肪酸を多く含んでいるという事実である。加えて、天然の不飽和脂肪酸はシス型(二重結合した炭素の同じサイドに水素が結合している)であるのに反し、トランス脂肪酸は人工的に水素を添加する工程で文字通りトランス型(二重結合した炭素を挟んで反対側に水素が結合)に置き換わり自然界に存在しない構造になるため、プラスティックのように腐食しない。およそ食品として口に入れるべきものではないのだ。さらにはトランス脂肪酸の生産過程ではニッケルやアルミなどの金属触媒を用いて、260度の高温で処理するため、その金属分子も混入している。要するに、人体にとって百害あって一利もない物質であり、摂取してはならないものなのである。しかし、諸外国と異なり、日本では野放し状態である。実際、マーガリン製品は現在でも日本生協連、雪印、明治乳業などが「植物油は健康にいい」として堂々と販売しているし、日本マクドナルドもフライ用油に使っている。その量は世界基準を遥かに超えている。乳幼児を含む子供たちが日常的に食しているのである。(アメリカ本国のマクドナルドでは現在、使用していない。)
 そもそも、脂肪酸は細胞をつくるために必要な成分である。食べ物に含まれる油脂は摂取後、トリグリセリドとして体内に蓄積される。トリグリセリドとは、カルボキシル基(-COOH)を持つ脂肪酸3個とグリセリンとが結合した物質で、中性脂肪と呼ばれる。(トリグリセリドにも本題とは別の問題があるが)人間が体内でつくることができない脂肪酸を必須脂肪酸と呼ぶが、これにはω3(α-リノレン酸、EPADHAなど)とω6(リノール酸、γ-リノレン酸、ジホモγ-リノレン酸、アラキドン酸)がある。ω3脂肪酸は神経系の形成に関与し、細胞を柔軟にして炎症反応を鎮める。逆にω6脂肪酸は、脂肪細胞の生成を促すことによって脂肪を蓄え、細胞を硬くし、血液を凝固させ、炎症反応を引き起こす。相反する効果をもつものであるから、人体における両者のバランスは本来11が望ましいはずだが、近年これが崩れてきているのだ。圧倒的にω6が多くなっている。
 ヒマワリ油など植物油を使ったトランス脂肪酸は、自然のままのω6よりも遥かに消化しにくく、炎症性が強いということがわかっている。具体的には、人体がω6のトランス脂肪酸を取り込んだとき、自然界に存在するシス型ではないため、処理できず、細胞膜の至る所で隙間をつくってしまうのだ。これが、ガンを誘発する要因にもなっているということだ。たとえば、ω6のアラキドン酸は、細胞膜中のリン脂質として脳に多く含まれるが、ホスホリパーゼA2によってリン脂質から遊離し、プロスタグランジン・トロンボキサン・ロイコトリエンなど、一連のエイコサノイドがつくられる一方で、細胞間のシグナル伝達におけるセカンドメッセンジャーとしても働く。(アラキドン酸カスケードと呼ばれる連鎖反応)この現象が過剰に生じると、長時間、炎症作用が引き起こされる結果、ガン細胞の増殖・転移を容易にしてしまうのだ。
 結論として、マーガリンはもちろん、パン、パスタ、クッキー、ウエハウスなどを口に入れてはならないということ。ガン患者は当然のことだが、健康な人も控えた方がいい。特に子供たち。
 55日、経済協力開発機構(OECD)が、2014年版「より良い暮らし指標」を発表した。日本は雇用が改善した一方、教育が低下するなど、総合順位は36カ国中20位と前年の21位と変わらず、低位に甘んじている。総合順位の1位は4年連続でオーストラリア、2位ノルウェー、同スウェーデン、4位デンマーク、5位カナダ、6位スイス、…10位スロベニアが上位に並んでいる。暮らし指標の評価で、日本は治安(1位)や所得(6位)などで高い順位であったにもかかわらず、健康状態(32位)や「仕事と生活の調和」(31位)がボトムに近い。理由は明らかだ。グルテンやトランス脂肪酸、あるいは電磁波・放射能など健康に害悪を及ぼす物質や環境要因に関して先進国では規制対象とされているにも関わらず、日本は国として無制限にほったらかしのままであり、国民を守ろうとしていないからだ。(過去においてもアスベスト、薬害エイズ、クロイツフェルトヤコブ病など、放置主義を貫いてきた。)食品添加物に至っては、業界、アメリカ政府を気にして、まさに野放し状態といっていい。TPPで国内農業が崩壊すると、OPPやイマザリル、TBZまみれの輸入果物しか食べられなくなるだろう。)このまま行くと、国民全員がガンで死んでいく日も近いだろう。(続く)
 

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